今回の審査講評です!
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posted on 2010.03.27
今回の審査にあたって、審査委員長を務めた小林紀之審査委員長が、
公開審査時に語っていた講評をまとめました。ぜひ、ご覧下さい。
「まず、取り組みそのものが非常にユニークで興味深い。一般人が木材利用を考えるまたとない機会だ。今回特賞となった桝中さんの作品には、用途に広がりを感じる。スギ材を利用しているため軽い。サイズも子供が使うのに最適だし、部品をばらしてワークショップ形式に応用することもできるだろう。また、内田さんの点滴台は、目からウロコだった。たしかに、病室は無機質だし、木材が与える印象は柔らかい。もちろん、病室に木材をつかっていないのには法律等の理由があるとは思うが、可能性として魅力だ。今回の受賞作には、各審査員と協議した結果、そうした可能性を感じるものを選択した。木材利用は、まだまだ本格的とはいえない。こういう作品が、牽引していってもらえれば、という思いもこめた。
受賞作以外にも印象的な作品が多かった。たとえば、渡辺さんの作品は、単なる製品ではなく大きな循環モデルを考えている点でユニークだった。割り箸でプランターを作るという発想は、生活者ゆえの視点だと思う。また、廣瀬さんの作品は、シンプルであるがゆえに、細い間伐材をそのまま応用できそうで面白い。さらに、LVLを利用した福神さんと、柏木さんの作品は印象に残っている。LVLは、あくまで建材として使われるため、表面の美しさはのぞめない。しかし、今回のデザイン作品のような形状が作れるのであれば、ここに化粧板を貼るだけで用途は広がる。ただ、LVLは大量のスギを消費できる一方で、生成には化石燃料が使われたりとエネルギーが必要なため、今回の受賞は見送らせていただいた。
以上を踏まえてみると、すべての作品のコンセプト、完成度ともに、ここまで高いレベルの展示会になっていることに驚きを感じている。ぜひ、2回目、3回目と続けて欲しい。要請をいただければ、私もよろこんで審査員を務めさせていただきたい。」





